待ちに待ったスポーツユーザー向けのPowerbeatsシリーズの完全ワイヤレス版、Powerbeats Proの新カラーモデルが発売されましたので、さっそくSony WH-1000XM3やJabra 65t、そしてAirPods 2とも比較しながらレビューをしていきたいと思います。
デザインとつけ心地
Powerbeats ProにはAirPods 2にも搭載されている新H1プロセッサーが採用されており、耳に装着しただけで自動的にペアリングされ、すぐに使用できる状態になりました。
見た目のデザインはあまり変わっていませんが、Powerbeats 3に比べて、より簡単に装着でき、2時間の使用にもまったく耳が痛くならず、とても快適なつけ心地です。
少し激しい動きのあるボクササイズにも、まったくずれず、新バージョンのたびによりフィットと装着感を改善してくるApple製品の品質と素晴らしさを改めて感じました。
片耳わずか4グラムのAirPods 2と比べると、11グラムありサイズもかなり大きいですが、あまりにもつけ心地が良いので、時々ずれてしまうAirPods 2に比べると、一度フィットさせればアジャストする必要がないので、付けているのを忘れてしまうほどの自然感です。
同じカナル型のSony WH-1000XM3やJabra 65tと比べるとイヤーフックがある分、かなり目立ちますが、耳により固定され、フィット感が増しているため、音質や遮音性が高いです。
唯一の欠点は眼鏡やサングラス付けられない、帽子を浅めにかぶらないといけない所です。ジムなど、室内でエクササイズする分には問題ありませんが、ここは少し残念な点です。
ケースはかなり大きいです。
主にエクササイズでの使用目的を考えてデザインされていますので、通勤中にケースに持ち運ぶ事がないので、問題にならないのですが、もう少しコンパクトにして欲しいです。
機能比較
Powerbeats Pro | AirPods 2 | |
接続仕様 | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.0 |
対応コーデック | AAC / SBC | AAC / SBC |
使用時間 | 9時間 | 5時間 |
ケース込み使用時間 | 24時間 | 24時間 |
急速充電 | 15分で4.5時間 | 15分で3時間 |
プロセッサー | H1プロセッサー | H1プロセッサー |
コントロール | ボタン式 | タップ式 |
防塵・防水 | IPX4 | なし |
こうやって比較すると、やはり同じプロセッサーを採用している分、機能的には大きな違いはありませんが、やはり目玉機能はIPX4レーティングの防水機能です。
付けたままお風呂やプールには入れませんが、そのままシャワーは浴びれるくらいの防水機能ですので、汗をかき過ぎると、外してタオルで拭く必要のあるAirPods 2に比べると、まったく故障の心配がないので汗対策は万全です。
また連続9時間の再生時間も特出しており、2時間装着しても充電の残り残量が73%だったので、仕様書通り9時間持ちそうです。
ただ、通勤や外出する時に使用するのではなく、エクササイズで使用する分にはそんなに長い使用時間はいらないですよね。
音質
AirPods 2と比べると圧倒的な音の厚みと温かみに感動しましたが、Sony WH-1000XM3やJabra 65tと比べてしまうと、やや高音域のクリア感と、中音域が弱い感じがしました。
しかしBeatsの強みである重低音は健在で、ヒップホップやR&B系のベースでガンガン効かせた曲は、かなりノリノリで聞く事ができます。
Powerbeats Proより安い(17,980円)のJabra 65tが高・中・低音域すべてカバーされ、クリア感・重圧感があり、ノイズキャンセリングも搭載されている事を考えると、音質に定評のあるBeatsシリーズだったので、個人的には使用時間の改善より、音質改善に力を入れて欲しかったです。
コントロール機能
最近のモデルはデザインをシンプル・スタイリッシュにするためにタップ式を採用しているのが多いのですが、あえてボタン式を採用した所に、エクササイズユーザーをターゲットにデザインしているこだわりが感じられます。
エクササイズ中は、細かな操作がしにくいので、ボタン式のほうが圧倒的に操作ミスが少なく、とても使いやすかったです。
同じ操作を両方イヤフォンでできる所も、とても気に入りました。
使用ボタン | 操作方法 | 動作 |
+ボタン | 1回押し | 音量アップ |
-ボタン | 1回押し | 音量ダウン |
Beatsボタン | 1回押し | 再生/停止(通話/通話終了) |
Beatsボタン | 2回押し | 曲送り |
Beatsボタン | 3回押し | 曲戻し |
Beatsボタン | 長押し | Siriの起動 |
結論
価格が2万5000円なので、同じ価格帯にはノイズキャンセリング機能最高峰のSony WH-1000XM3、そして少し安い価格帯(17,980円)の音質と防水・ノイズキャンセリング機能を含む機能性とのバランスが取れたJabra Elite 65tがあり正直迷います。
Sony WH-1000XM3は防水機能もなく、激しい運動ではポロリと落ちてしまいエクササイズ向けではないので、エクササイズ用を考えているのなら、Jabra Elite 65tかPowerbeats Proに絞られますが、よほど激しいエクササイズをしないのであれば、個人的には、それなりにフィット感があり、外出用とエクササイズ用の両方に使え、防水機能とノイズキャンセリング機能があり、音質もPowerbeats Proがより優れていてコスパの良いJabra Elite 65tがオススメです。
Powerbeats Proは、エクササイズ時のつけ心地と絶対に耳から取れないという安心感、防水性の高さ、エクササイズ時の操作性を考えタップ式ではなくボタン式にした仕様を考えれば、ジム通いやランニングが日課のユーザーには悪くないオプションです。
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